【育つから定着するのか?定着するから育つのか?】
未曾有の人手不足時代。
会社は現金がなくなった時が倒産ですが、治療院においては「スタッフがいなくなった時」も倒産です。
でもそれはそもそも経営の体を成していません。
単なる個人商店です。(それが悪いわけではないですが)
ただ、それにも必ず限界が来ます。
平川は2店舗の時フルに現場にいて夜は毎日1時2時まで仕事をしていてある日突然耳が聞こえなくなりました。
現場の院長業も社長業にも体力や年齢の壁は必ずやってきます。
いま上手くいっているから10年後も上手くいっている保証はどこにもありません。
だからこそ、人が辞めたらどうする?では無く、
どうすれば定着するのか
多少辞めても大丈夫な状態を作れるか
これらを考えていくことが大切です。
実はそれは本質的には自分の会社を未来に向かってどうしていきたいか?を明確にすることです。(経営計画ですね)
さて、治療院の人材の課題の1番のポイントは「サービスと均質化」です。
・院長は出来るけど新人は出来ない。
・スタッフによって技術の熟練度が違う。
・接遇対応力に差がある。
などです。
様々な要因があると思いますが、一つには院長がスタッフに「早く出来る様になって欲しい」と急ぎすぎている事もあると思います。
院長は独立迄に少なくとも数年の臨床経験があります。院長自身も雇われているときはそんなに直ぐに出来ていなかったかも知れません。
しかし人間は他人には厳しくなってしまいがちです。(身銭を切って雇用してますからこれもまた当然ですが)
どれだけ研修や人材育成に力を入れていても人が育つには時間が掛かります。また人によって育つ時間も違います。
「育たないから辞めるではなく、(早期に)辞めてしまうから育たない。」と視点を切り替えてみると
関わり方が変わるかも知れませんね。
長文読んでいただきありがとうございました。